お蔭様です。

今日は8月13日です。お盆には、亡くなった方々が私どものところに戻ってくると言われています。そのときにご先祖への感謝の気持ちを忘れず、お参りという行為で形に表します。それがお墓参りです。
ご先祖に感謝を伝えに行くのが お墓参りです
私にとってお墓参りは、今日もこうして足を運べたことの喜びを伝え、私の家族や、会社の社員とその家族を見守ってくれていることに、「ありがとうございます。」 と感謝を伝える時間です。子どもや孫の成長、仕事があることの有難さ、大過なく過ごせていることを報告します。特別な祈りやお願いというよりも、「お陰様で今があります。」 という気持ちを届けることが、何より大切だと感じています。
歴代の総理大臣などのように大きな責任を担った人たちは、特別な出来事や決断の前後には仏前に報告に行かれます。そこには、「今の自分があるのは多くの人々や先祖のおかげ」 という思いがあるのでしょう。今の自分があるのは決して自分だけの力ではない。人は、自然と、そういう気持ちになるのではないでしょうか。
形が変わっても 感謝の心は続きますように
お盆は、ご先祖様の霊があの世から現世へ帰ってくるとされる特別な時期なので、そのときに備えてお墓を掃除し、花を飾ります。これは、心を整える大切な時間といえます。遠方にあって移動に時間や労力がかかっても、感謝の思いを伝えるために足を運ぶことを日本人は長らく大切にしてきました。
しかし、社会の変化によって次第にそれが薄れつつありますが、致し方ないこととはいえ、私などは少しさびしい気持ちがするのを否定できません。

そして近年は樹木葬や納骨堂など、お墓の形も多様になりました。後に続く世代の負担を減らすためであったり、あるいは「自然に還る」という考えに共感を覚えて選ばれる方も増えています。形はどう変わっていっても、今ある私たちが感謝の心を持ち続け、お参りを欠かさないことが何より大切なことだと思っています。
まだしばらくは厳しい暑さが予想されます。皆さまもくれぐれも体調に気をつけながら、お元気に毎日をお過ごしください。きっと亡き方たちも、そのことを一番喜んでくださることでしょう。
社長 中谷明生
